安全にブレーカーを復旧する方法!

DATE:2021/10/10
LAST UPDATE:2021/10/20

こんにちは!
株式会社ENISHIのコラム担当、西です。

今回は

・ここ最近頻繁にブレーカーが落ちるようになったな
・ブレーカーが落ちた時の対処が分からない

といったトラブルについてのお話です。
普段はブレーカーを目にすること自体が少ないと思いますが、いざブレーカーが落ちた際には原因や対処方法が分からないものですよね。

場合によっては漏電などの危険もあるため、ブレーカーが落ちたからと言って、そのまま上げていいものなのか…。
そんなお困りの時にこちらのコラムを見ながら確認してみましょう!

では、ブレーカーが落ちてしまう原因の確認をしていきましょう。

特定の家電を使うとブレーカーが落ちる場合

これは、家電を買い換えた際によく起こります。

例えばドライヤー。
頻繁に使うため壊れやすい家電の一つでもあります。
更に、故障だけではなく性能のいい機種などが出ると買い替えたりもしますよね。

比較的、頻繁に買い替えをする家電ではありますが、このドライヤーは熱を出すため消費電力が大きい家電です。

そのため、今お持ちの物から少し風力の強いものに買い替えたタイミングで、以前より消費電力が大きくなりブレーカーが落ちるようになることがあります。

また、乾燥機付きの洗濯機なども原因となります。
じつは乾燥機を使う時間帯としては、夜になるご家庭が結構多いそう。
夜と言えばお風呂上がりのドライヤーに、台所の電子レンジと電力を使う家電が大活躍する時間帯です。

そのため、電子レンジを使いながら、ドライヤーを使っているタイミングで洗濯機を回していたとします。
自動切換えを選択していた場合「洗濯が終わり、乾燥機に切り替わる」流れですよね。
このタイミングで熱を発するため、洗濯時よりはるかに沢山の電力を消費します。
ここで、ブレーカーが落ちてしまう…といったことが起きるのです。

そして、意外な落とし穴がパソコンです。
ご自宅でネットショッピングを楽しんだり、ちょっとした書類を作る用に購入した一般的なパソコンであれば消費電力は150w程度。

ですが、最近ではCGを作ったり動画を作成したり、高画質なゲームを楽しむ人が増えたため、いわゆる「ゲーミングPC」などのハイスペックPCを使う方が増えました。
そう言ったPCは負荷がかかった際に、400w以上の電力を消費する物もあります。

物を温めたりすることに使う家電と比べると低めなので見落としがちですが、家電としてはかなりの電力を使っているんですね。

そのため、家族が集まって調理やお風呂などをしている時間帯に、パソコンが最後の一押しになってしまいブレーカーが落ちる…といったことがあります。
最近の建物であればほぼ問題ないと思いますが、築年数の古いお家やアパートだとこういったことがあります。

ブレーカーが落ちた時に復帰をして大丈夫なのか確認する方法

ブレーカーが落ちる、というと「漏電」などをイメージされる方もいるかと思います。
実際、そういった可能性があるので、なにも確認せずにブレーカーを上げるのは危険です。

まずはブレーカーを確認して、どの部分が遮断されているのか確認しましょう。
一時的に消費電力が高くなった場合に落ちるのは【安全ブレーカー】または【アンペアブレーカー】と呼ばれる部分です。

この二つのブレーカーのどちらかが落ちている場合は、いきなり復旧せずに、一度、家電の電源をオフにしていただき、そのあと落ちているブレーカーを「入」にしてください。

これで復旧することができます。

家電の商品電力が増えたことでブレーカーが落ちるときの対処法

今すぐできる対処法としては

・電力消費の多い家電は交互に使う

ですが、料理の最中に真っ暗になったりすると危険ですので、なるべくブレーカーが落ちないようにしたいですよね。
こういった場合は、電気工事業者にお願いして、電気容量を増やすための工事をする必要があります。

アンペア変更は電力会社が行いますが、そもそも電力を増やせる設備なのか、増やす場合はどういった工事が必要なのかを判断するのは私たち電気工事会社の仕事です。

まずは電気工事会社に相談し、状況を確認してもらってから工事の判断をしましょう。

漏電でブレーカーが落ちた場合の復旧方法

漏電でブレーカーが落ちた場合については、漏電元が発火などしていない限りは目では原因を確認できません。
但し、漏電の際には先ほど説明したアンペアブレーカーではなく「漏電ブレーカー」が落ちます。

ですので、まずブレーカーを確認して、もし漏電ブレーカーが落ちていた場合はすぐに復旧せずに状況を確認しましょう。

まず、ご家族などが家電や水回りにいる状態でブレーカーの操作をすると、漏電していた場合に感電する可能性があります。
念のために確認作業が終わるまでは家電や水回りなどには触れないように、注意しましょう。

安全が確保できましたら、次の手順で漏電している回路を見つけましょう。

①全ブレーカーを「切」にします。

②アンペアブレーカーと漏電ブレーカーを「入」にします。

③安全ブレーカーを1つずつ順番に「入」にしていきます。

こうすると、どこかの安全ブレーカーを上げたタイミングで漏電ブレーカーが落ちます。
そのタイミングで上げていたブレーカーが【漏電箇所】ということになります。

もし、漏電している可能性のある家電がわかる場合は次の手順で家電を外しましょう。

①まず、問題の個所の安全ブレーカーを切ります。

②漏電箇所の家電を抜きます。

③問題の部屋の家電をすべて抜いたうえで、ブレーカーを復旧します。

この時に漏電ブレーカーがまだ落ちるようであれば、別の家電が原因か、家電ではなく家屋自体の配線などから漏電している可能性があります。
家屋の漏電の場合は素人では判断できませんし、放置しておくのは危険です。
漏電している部屋の安全ブレーカーは落としたままにして、それ以外の部屋のみ復旧しましょう。

また、煙などが出続ける場合は、天井裏や壁の中で漏電による火災が発生している可能性があります。
速やかに消防署へ相談しましょう。

漏電していた場合の対処法

家電による漏電の場合は、問題の家電を修理するか交換することで解決します。

もし、家屋のどこかで漏電していた場合は電気工事業者などに確認をお願いする必要があります。
天井や壁裏など目に見えない場所にも配線されているため、素人では確認することはできません。

火災や事故も怖いので、なるべくすぐにプロに相談しましょう。

大事な家や家族を守るためにも普段からの点検が大切

万が一の時にも、ブレーカーが作動することで安全が確保されているのですね!
ただ、もちろん、劣化などによりブレーカーが作動せず感電する…火災が発生するといった事故に繋がることもあります。
こういった事故の多くは、交換時期を過ぎたブレーカーを使っていたり、メンテナンス不足で正しくブレーカーが作動しなかったことが原因です。

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電気の配線や器具は、普段は見えない場所に張り巡らされいて、ご家庭で安全に点検を行うことはできませんし、ブレーカーのメンテナンスも専門の知識が無いと行えません。

大切なご家族や家を守るためにも事故が起きる前に予防として定期的なメンテナンスを依頼するようにご検討してみてはいかがでしょうか。

ENISHI|電気工事業|大阪・松原市

著者:株式会社ENISHI