こんにちは!
株式会社ENISHIのコラム担当、西です。
今年の冬は石油の高騰や電気代値上げが話題ですが、そろそろ暖房器具などの電化製品が欠かせない時期ですね。
石油やガソリンは安い店を探すことができますが、電気代は住んでいる地域などで決まってしまいますよね。
そのため、どんなに安く済まそうと思っても、契約の見直しなど出来ることは限られてきます。
電気代をなるべく安く済ませたい…そんな時にご自宅で見直せることで最も効果があるのが【古い家電製品の買い替え】。
今回はわたしたち電気工事士の話とは少し離れますが、家電製品を買い換えるとなぜ電気代が安くなるのか説明していきます。
気がつけばもう20年以上?古い家電の電気代はとても高い!
昭和の頃の家電と言えば、極端に大きかったり形や見た目もかなり違うため、なんとなく「古くなった」という印象がありますし、さすがに耐久年数も厳しいため、多くの方がもうお持ちではないかと思います。
ですが、平成に入ると家電も大半が今と変わらぬ大きさになり、見た目も現在発売されているものに近くなっています。
そのため、あまり古い家電という印象が無い方も多いかと思います。
ですが、2000年代に買ったものであればすでに20年以上、2010年に買ったものでも10年以上経過しています。
家電の寿命は多くが約5年程度から10年までです。
この期間を過ぎて使用すると、事故や火災に繋がったりするため、メーカーは買い替えや点検を推奨しています。
また、盲点なのが電気代の負担増加。
家電は古くなると、カタログ通りの消費電力を発揮することができなくなります。
また、家電も年々省エネ機能が進化しており、新しい家電の方がもともとの消費電力が少なくなっています。
そのため、20年以上前の家電であれば最大で約4倍、10年前後でも1.5倍ほど電気代が変わることもあるそうです。
家電って壊れたりしないと買い替えを意識しないので、ご自宅の家電購入年も是非チェックしてみてください。
とくに効果的なのは熱を発する物や年間を通して使用する家電
買い替えをするならば、冷蔵庫やエアコン、電気で動く暖房器具などがおすすめです。
元々、冷蔵庫やエアコンのようにほぼ作動したままだったり、長時間つけるものは電気代の負担が大きくなります。
また、温度調節の必要な家電は消費電力も高い傾向にあるので、このあたりの家電は年数が10年を超えているのであれば買い替えを検討してみてはいかがでしょうか?
最新式に買い替えれば必ずしも電気代が安くなるわけではない
ならば全部の家電を買い換えれば大きな節約になるのでは…と思いますが、そうではありません。
というのも、昔は技術が無かったために【期待する力を出せないから省電力だった】という家電も存在します。
例えば食洗器や洗濯機。
昔の食洗器や洗濯機にはお湯で洗う機能が無かったり、乾燥機がついていなかったりします。
お湯を使うためには温めたりしますし、もちろん、乾燥機を使う時も温風を使います。
熱が発生する機能を使うと、その分消費電力も多くなります。
そのため、こういった家電は現在の方が消費電力が高いものが多いです。
ですが、使用する水の量が格段に減っていたり、洗浄回数が少なくなっていたりとトータルで見るとお得になることも。
更に、便利な機能も追加されていたりします。
また、水回りの家電は劣化による漏電なども不安なので、定期的に点検したほうがいいでしょう。
古い住宅やオフィスでは電球や蛍光灯が消費電力削減のカギになるかも
古い建物では白熱球や蛍光灯が使われていることが多くあります。
古い照明器具は消費電力がとても高いため、年間ではかなりの節約になる可能性があります。
蛍光灯からLEDに交換する際は、蛍光灯を取り付ける器具から交換する必要があるかもしれません。
LEDの使えない器具でLEDを使用すると、ちらつきや火災の原因となることがあります。
ほとんどの場合は大丈夫なのですが、念のために確認してから使用する方がいいでしょう。
電気代が高騰している今だからこそ、使用する器具や家電の見直しなどもぜひおすすめします!