こんにちは!
株式会社ENISHIのコラム担当、西です。
現場の仕事で切り離せない存在なのが【図面】や【掲示板】。
現場の規模やお客様に関係なく、必ず図面は存在しますね。
沢山の他会社が同じ場所で、同じ時期に仕事をする現場仕事では、掲示板などの存在もとても重要です。
そんな中、リコーから【建築現場や医療現場などの過酷な状況】に対応した大型電子ペーパーの発売を開始したようです。
私もとても期待していた機種なので、今回は現場で活躍しそうなのか…も含めてみていきましょう♪
とってもタフな全天候型ツール。土埃や水濡れが心配な現場にも対応。
詳細な仕様はお調べいただくとして、簡単に商品スペックを作らせてもらいました。
大きさは画面サイズが42inchとのことなので、A0やA1サイズで刷られることが多い図面を表示するには十分なサイズ。
縦自体は約666㎜なので、持ち運びしやすい大きさです。
重量も5.9㎏ありますが、うちの女性スタッフも使っているマキタのバンドソーが約6.5㎏とのことなので女性などでも持ち運び可能な重量であることがわかります。
なんと、このRICOH eWhiteboard 4200は防塵・防⽔仕様でIP65までの環境下に対応。
これは【完全な防塵】と【いかなる方向からの水の直接噴流によっても有害な影響を受けない】仕様です。
具体的言うと、完全防塵についてはそのままなのですが、防水は普通の雨ぐらいであれば防げる仕様です。
完全防水ではないので、ずぶ濡れの環境で長時間利用するのはおすすめできないと思いますが、屋外作業などで急な雨濡れや、誤ってホースのお水を瞬間的にかけてしまった…ぐらいならば問題なさそうです。
なにが起きるかわからない現場での利用でこのスペックはありがたいですよね。
気温対応については、やはり精密機械なので0度~50度くらいまでのようです。
他の製品0~32℃なのに比べると、かなり高い温度に耐える仕様となっています。
基本的に精密機械を極端な高温や低温下で使用することはお勧めできないので、あくまでも屋内や事務所内での利用を想定したほうがいいとは思いますが、スペック的には屋外環境での利用にも耐えうる設計になっています。
保管環境につていは-20~60°Cなので、余程の場所でない限り問題はなさそうです。
余談ですが、夏の車内は70度を超えることもあるそうなので、こちらの製品も含めて電子機器は置きっぱなしにすべきではなさそうですね。
また、バックライトが無く、アンチグレア加工も施されているため、日差しの強い屋外でも見やすい仕様です。
炎天下で日光を遮る場所もほとんどない現場などでも大活躍ですね。
現場が求める手書きの素早さと、データ管理者が求めるデジタル化を同時に叶える仕様。
現場ではキーボードをいちいち持参することも難しいですし、何か作業があるたびにパソコンを開くことはできません。
現場監督さんともなれば話は別ですが、特に現場で手を動かす側の職人同士のコミュニケーションでは迅速な対応が求められます。
でも、実際問題、データを管理する側になると、手書きであちこちに散乱した状況を把握するのはほぼ不可能。
鉛筆で書いては消しを繰り返したり、使っていた図面に書き込める場所がなくなり同じ図面が何枚も…なんてことも。
これで困るのは実は職人同士や職長です。
RICOH eWhiteboard 4200はそう言った問題の解決の糸口としても大いに期待できそうです。
電子化した図面への書き込みは、専用タッチペンで手書きで行うことが可能。
手書きの素早さと手軽さを手に入れました。
さらに、この手書き文字を自動認識し、デジタルへの変換はもちろん予測変換も可能。
タブレットと同様の便利さを兼ね備えています。
小さく書いた文字は小さく変換、大きく書いた文字は大きく変換されるため、いちいち大きさの変換で手を止めることも無さそうです。
もちろん直感的な編集操作も可能。
さらにジェスチャー削除も搭載しているため、直感的な書き込みと削除が可能です。
これであれば、比較的パソコン操作などが苦手な方でも安心して使えますね。
現場の職人さんは年齢層も広いため、紙と同様の直感的な操作ができるのはありがたいです。
同時にいくつかのファイルを分割表示することも可能。
これにより、図面同士を見比べ、白紙にメモを取ることもできるそうです。
図面がメモだらけになりやすいし、別の紙に書くとすぐに無くしてしまう…なんて方も多いと思うので、これはかなり便利な機能ですね…!
もちろん、ここで記載した内容をPDFファイルなどに変換して書き出すことも可能です。
また、画面表示はグレースケールのみの対応ですが、ペンの色自体は実際にはKRBGとYCMに対応。
RICOH eWhiteboard 4200での画面上では、表示分けされたグレースケールで表示され、実際に書き出したPDFでは図のようにカラーになるといった仕様です。
※画像は説明をもとに独自に作ったイメージ画像です。実際の製品の仕様とは無関係で異なります。
離れた場所でも同時編集が可能。リアルタイムで細やかなコミュニケーションを実現。
現場でありがちな図面の問題といえば、離れた場所での情報共有について。
当たり前ですが、紙の図面だと離れた場所への共有には写真などで送るしかありません。
そう言った方法では手間がかかるだけではなく、小さな会社では社用デバイスの支給などもされていない人が多いので、個人の携帯に図面の画像などがあるといった問題点もあります。
これを解決してくれるのがリモート共有。
デバイスそれぞれをWi-Fiでつなぐことが可能なので、離れた場所にいるメンバーとリアルタイムで図面への書き込みなどができます。
これですべてを解決すことはできないかもしれませんが、電話をしながら同じ画面を共有すれば、スムーズに相談も出来そうですね。
また、デジタルデータとして残すことが出来るようになるので、間違って消してしまった、ほかの場所からでは見ることができないといった問題も解決できます。
紙ベースだと実際に、
・予備で2枚あった図面を2人が別々に管理していて、お互いが自身の図面の内容しか把握しておらず話がかみ合わず確認作業が頻発する。
・新旧でバージョンの違う図面が存在したが、職長からその伝達が行われておらず、職人が旧図面のまま施工してしまった。
なんて大きなトラブルも少なくないです。
これは、現場にとってもお客様にとっても損失が大きいですし、やり直しをする職人にとっても痛手です。
こういったことを少なくするためにも、こういったデジタルツールは活躍しそうですね。
注目度の高いICT化では、ツールやシステムをうまく活用することが必要!
現場の課題としてで注目度の高いICT化。
電気工事会社の弊社でも小さなことから進めています♪
↓ICT化についての話はこちら↓
現場でも進むICT化。関係があるのは大手ゼネコンだけじゃない。
これからは大手ゼネコンを中心に、下請け企業でも進めていく会社が増えていくかと思います。
こういったツールやシステムの情報に敏感になり、うまく活用していく能力が求められるようになりそうですね!